子供のドーパミン100歳まで!

子供達の先生をしていて、モットーにしていることがある。
それは、できたら、”すごく褒める”である。
そして、できなくても、”責めない”である。

褒めてあげた後の、伸び具合が、どの人種の子供でも、みんな素晴らしい。
だからどんなに小さなことでも、何かできたら全力で褒めてあげよう。
と常に思って仕事をしている。

例えば、音階のレッスンだったら、
音程の素晴らしいと思った時は、とことん
音を一回で聞き取れるなんてすごい耳を持ってるね!素晴らしい!とか褒めてあげる。
"Wow, great job! You have great hearing skills!"などを心を込めて言う。

例えば、英会話のレッスンだったら、
一度教えた文法を、他の名詞に変えてもちゃんと言えたりした時などに、
わお!英語だけで会話ができたよ!素晴らしい!とか
"Wow, amazing! We only used English! Good job!!"など。

心を込めて、目を見て本気で褒めてあげるようにしている。
だいたい、みんな一つは褒めてあげれるようなところは絶対にあるのだ。
それを見つけて褒めてあげるのだ。

それが本気であればあるほど、その子は自分ができる子だという自信をつけてくれるからだ。
そして、その一瞬の自信を持てたという”心のきらめき”が、その子たちのその後の”好き嫌い”に大きく関わるからだ。

その褒められた瞬間に、彼らの脳にあふれ出た嬉しい!できた!というJoyfulなドーパミンは、彼らのその後の人生で、その同じ音階を聞いた時や、英語で話しかけられた時などにまたあふれ出て、自分はこれが得意で、好きだったのだと思うからである。小さいときであればそれはなおさらで、その子の一生の好き嫌いまで左右するという重大なドーパミンなのである。特にまだ学校という成績競争社会にさらされる前にこれをしてあげるのはすごく大事だと、私は思う。

お母さん以外の、先生と呼ばれる人に本当に真剣に褒められたら、
普通の子でも、自分はやればできる子という暗示をかけられるのだ。
また、褒めてあげると、先生にまた褒められたくて自分から宿題をやろうとするようになるという、いい意味での自我を育てられるという相乗効果もあるのだ。

今日のレッスンの例をあげてみよう。

8歳の女の子Sちゃんが、お母さんが隣に座ったままレッスンを受けていた。
お母さんは、Sちゃんが一番最初の名詞のカードを見せられ"What's this?"(これなーに?) と聞かれたとき、Sちゃんが答えられなくてモゴモゴした際に、”なんで覚えられないのよ!!”とイライラとした感じで言い放ったのだ。
私は、息が詰まりそうになった。心の中で、"Oh no.. please don't."(オーノーやめて!)と思いながら、えっと、わからなかったら” I don't know."(わかりません。)って言ってくれていいのよ。とつかさず私は言った。助け舟のつもりだったが、そのすぐ後、お母さんは致命的なことを言った、" I forgot."(忘れた。)と言いなさい、とSちゃんに言ったのだ。

私は絶句した。これじゃあ、あなたは、何にも覚えられないって言われているようなもんじゃないか!今はプライベートのレッスン中であって、わからないことがあって当たり前で、” I don't know."というのも、立派な英語でのコミュニケーションの一つなのだ。名詞のカードの名前が、”分かる”か、”分からない”、かよりも、何かが分からない時に、堂々と自信を持って” I don't know."と言えることのほうがはるかに大事なのである。
なぜならばそれがコミュニケーションなのだ。

というスタンスで私は教えているのに、お母様がクラスに参加で、こんな状態では私にもどうすることもできない。

確かにこのカードは前にも見せた”Dolphin”(いるか)のカードだったけれども、そういう問題ではなかった。この瞬間に彼女の頭の中に、英語が好きじゃない、早くこの時間を終えたい、というドーパミンが出まくっていた。レッスンの間中、Sちゃんの笑顔は一度も見れなかった。なんということだろう。
この子の、今後の英語嫌いのドーパミンをどのように解消することができるのだろう?
Sちゃんは3歳ではなかったけれども、「三つ子の魂百まで」という言葉を、「子供のドーパミン100歳まで!」と叫びたかった。

お母さんは、英語が必須科目になるというプレッシャーは子供に向けてはいけない。
英会話は、学校の成績の前に、コミュニケーションなのだ。

まずは、楽しんで、間違えてもいいんだという環境の中で、意思を伝える、相手の意思を理解する、ということを前提に進めない限り、英会話は絶対というほど身につかないということを知っておいて欲しい。
学校の英語の成績と、英会話は、とても違うものなのである。
少なくとも今まではそうであった。
でも、これからはどうなるのだろう?
日本での英語の授業が大きく変わろうとしているのは確かだ。

私は、日本の学校での英語の成績は普通だったけれども、アメリカに住むまで全く英会話は出来なかった。
最初に、実際アメリカ人を前にした時に英語なんて一言も出てこなかった。
ただただ恥ずかしくて、"I don't know."も " I don't understand." も出てこなかった。
そして、いったんアメリカに行き、育った国の違う人達に意思を伝えなければいけなくなってから、なんとなく気がつけばだんだん話せるようになっていった。

だからあのお母さんに、言いたかった。
「子供のドーパミン100歳まで!!」もちろん言えなかった、、、、。(笑)
なので、ここに書いてみた。

明日も、ちびっこのドーパミンを刺激するために私は褒めまくろうと思う。


Mimi :D/

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はじめまして^^

先生はじめまして^^
初めて読ませていただきました。英語を勉強している子どもに対する親としてのあり方、すごく納得です。今娘は楽しんで英語を学んでいます。今日もレッスンだったのですが、まず、教えてくださる先生が大好きなので、レッスン前からワクワクしていました。ありがたいことです。
受験で英語は必要だからできるに越したことはないですし、行きたい大学に合格するには必死になって英語をやる時期もくるでしょう。
ついつい求めてしまうけれど、あくまでコミュニケーションツールの1つとして英語を身につけていってくれたらいい、くらいで応援しています。
読めるのに話せないという日本の英語教育がどうなっていくのか期待したいですが、なかなか難しいでしょうね…

先生のブログ、娘と楽しみにさせていただきます。アップされるの楽しみにしています。
日本は桜満開から散り始めです。
来週は散ってしまっているので来年こそはお花見、ですね♪

Re: はじめまして^^

Y's Mom 様
コメントありがとうございます。
「好きこそ物の上手なれ。」の力を私は信じますv-352 
私もまずは、Yちゃんのように楽しんで英語を好きという感覚を持つことがとっても大事だと思います。そして『あくまでコミュニケーションツールの1つとして英語を身につけていってくれたらいい、くらいで応援しています。』 というお母様の選択はとっても素晴らしいスタンスだと思います。

2020年以降は英語はコミュニケーション重視の科目になると言われていますが、それが浸透していくのはいつなのかな?と私もふと考えてしまいます。読み書き中心から、聞く話すが先に中心にくるべきなんじゃないかと、、、。まず赤ちゃんが母国語を覚えるのに、お母さんから聞いて音を真似をするのが最初ですし、読み書きから新しい言語を学ぶこと自体、不自然なんでは?と私は思ってしまいます。

これからの日本の英語教育がどのようなっていくのか、乞うご期待といったところですね!v-22

この度は、ブログに立ち寄っていただきありがとうございました!v-278
来年こそはお花見しながら、みたらし団子を食べたいものです。笑v-252





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mimi

Author:mimi
Eigopopでオンライン英会話先生をしているMimiです。
アメリカ在住歴15年、ドイツ2年、現在ジャカルタに住んでいます。
子供の発育や、英会話についてなど、日々感じたことを色々書いています。
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